大学生になってみた

最近、母校の高校でブログを書くのが微妙に流行している気がします。その規模に関わらず、ブームは先駆者であるからこそ面白いであって、二番煎じ以降は大抵つまらない、というオチは定番ですが……せっかくなのでなにかかいてみたいと思います。

閑話休題、この度大学生になることができました。
小学生から、自分は中学生になるまでに地震か火災か自殺か他殺のいずれかで死ぬのではないかとただ盲信してきました。中学に進学すると高校までには死ぬのではないかと思い、高校に来ると大学生になるまでに(以下略)と考えていたので、少しばかり感動したというか、よく18年も生きてきたなあという感慨だけがあります。希死念慮ではないのですが、死への憧憬に近いものがあるのかもしれないですね。

フレッシュマンのブログにしては重すぎる書き出しになってしまいましたね、たのしいたのしい大学生活が始まって早くも10日が経過したので、その雑感を今後の意気込みとともに残していきたいと思います!

なにがあったか

1. 新天地に来た

新天地という言葉は、もっぱら「新天地でのご活躍」といったコロケーションで用いられるため、新天地に来たという日本語が正しいかはわかりませんがーー比喩的な意味的ではなく、本当に地理的な意味で、新天地に来ました。

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廃墟感に溢れるつくばセンター

私は川崎に住んでいるので、筑波まで実に80km以上の距離があります。80kmマジ?? 日本とエジプトの距離より遠いじゃんという印象なのですが、首都圏新都市鉄道ことつくばエクスプレスが爆速なおかげで、実際それほど通学の負担はありません。2時間かからないくらい。
また、意外に宅通している人も散見されます。そういえば以前、高校垢で筑波まで宅通するなら死んだほうがいいくらいの勢いで揶揄されたことがありました――後になって、その人が筑波大に私怨を持っていることに気が付きました。

都会のオアシスの対義語、田舎に造られた都市

さて、つくばとは面白い土地で、つくばセンター(駅前)は極めて計画的に整備されたゴーストタウン、広すぎる大学、ちょっと行くとど田舎、つくば駅前はゴーストなのに隣の駅のクソデカショッピングモールは隆盛を極めているという不思議な状況にあります。

東京側にTXで1つ戻ると、研究学園という駅があります。大通りをぶらぶらと歩いていくと、

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おお…… この空き地を含む一体は「学園の森」と地名が付されているようで、ネーミングセンスの重要性を痛感した次第です。

研究学園と大学を結ぶ大通り沿いに、これまたクソデカきスーパーがありました。水が安い、55円だった。

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スーパーと言えば、大学内にもスーパーがあります。平砂(ひらすな)にあるカスミというスーパーなので平カスが通称ですが、なんと決済手法が電子マネーしか使えないというカス仕様、まだ2回しか行っていません。
ちなみに私は電子マネーを持ってないので(早く作れ)付き添いみたいな感じです。デジタル・ディバイドを切に実感しました。

2. 大学に入った

本来の憧れの対象が死ではなく、大学であることは言うまでもありません。
筑波の情報系はユニークな人材が多いことで有名です。昔から大学のVPN実証サービス等を利用していたこともあって、筑波大には一抹の憧れがありました。本学、入試方法もなかなかユニークで、一般的な学力レベルをほぼ考慮せず分野に対する特化型の能力だけで判断する入試なども存在しており、まあなんとなく流れで入れてもらえて強運だな~と思っています。

追憶の地平線

新年度が近くなると、なぜか高校の初期の頃を思い出しました。そういえば、新調した制服に身を包みながら、入学式を目掛けて鶴見川を歩いたな、だとか、入学してまもなくの頃、学校近くのマックで中学の友人に「人間関係マジきつい」とLINEを送りながら、高校の同級生とハンバーガーを食べたな、だとか、そうした妙な鮮明な記憶が脳内を駆け巡りました。

環境の変化に滅法弱いタイプの人間ですので、世間が「そういえば五月病の読み方、〝ごがつびょう〟だっけ、それとも〝さつきびょう〟だっけ」などと考え始める前から既に抑鬱であることが多いです。恥の多い生涯を送ってきました。
ところが、今年に至っては特にそうした予兆もなく、健やかに過ごせていると思います。理由としては入試が終わって半年近く猶予があり、色々と考えていたことや、あとは高校への未練が薄かったこともあると思います。そしてコミュニティは広いほうがたのしいですね!!

入学式ぼっちを回避した

Twitterで知り合った同学類の方と入学式に行きました。

筑波大書類、留学生数「不備なし」 指定国立大申請で - 産経ニュース

惰眠を貪っていたこともあって、式次第はよく憶えていないのですが、学長が指定国立法人やLGBTQに関する話をしていたことは記憶しています。ジェンダーフリーなどと言いながらも、結局のところ登壇してる偉い人々はみんな男性で、社会への皮肉を込めた高度なボケなのかもしれません。

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入学式後に食べたらーめんがめちゃうまでした。あっさりとこってりの中間点くらい。

履修登録をした

大学には履修いや~~マジで面倒です(このいや~~は履修嫌~~と掛かっています)早く滅びてくれ~~
第二外国語を取らなくていいということで、その代わりに芸術系の授業を6.0単位分申請しました。多学群の授業を多く取れるのは非常に嬉しいです。

授業が始まった

といってもほぼほぼオンラインなんですよね、しかもオンラインといえどもZoom等の高度なテクノロジーの結集ではなく、単に講義動画を見るというオンデマンド形式です。ただ、時間的な制約がないというのはまさに次世代型だと思います。こうして深夜にわけのわからん文章を書いて翌日絶起したwwとかやっても許されるわけですから・・・

流石に大学に来て(しかも筑波まで来て)対面がないのは寂しいので、選択でいくつか対面をいれました。「囲碁で培う思考力」「メディアアート・プログラミング」など、いずれも楽しそうな科目です。

サークルの見学に行った

正確にはサークルではないのですが、情報系の学類紙を作る団体に見学に伺いました。文才はないのですが文章を書くのは好きですし、情報系のつよつよの人が集まると聞いているので、近日中に加入したいと思います。組版が趣味の先輩がいたのがポイント高い。
重ねて、活動部屋にありとあらゆる必需品(参考書から漫画まで)が揃っていて、まあびっくりしました。

3. 宿舎に入った

TXができたとはいえ、陸の孤島感あふれる筑波。宅通民もいますが、大学周辺に周辺に住む例が圧倒的に多いようです。
粘り強い交渉と親からの温情、そして惻隠により当面のあいだ宿舎を借りることになったため、例えば今週であれば火曜日昼に筑波に来て、金曜の夜に川崎に帰る、といった二重生活を送っています。筑波に来るとこのまま宿舎にいたくなるし、実家に帰るとこのままずっと寝てて~と思うので、住めば都超短期スパンver.といったところです。

宿舎良いとこいちどおいで

必然的に顔を突き合わせるので交流が生まれます。例えばちょっとスーパー行かね?だとか、ちょっと部屋に行ってみる、ちょっとルービックキューブを借りる、缶切りがないからはさみを借りる、などです。

「監獄」「脱獄(宿舎を出ること)」などのキーワードが飛び交っていたため、すっかり劣悪な環境――それこそ今はなき筑波研修センターに匹敵するレベルを想定していたのですが、予想以上に住環境は良いです。インターネットは家の10倍くらい早い。部屋は狭いですが、私は何も置いていないので不便を感じることはありませんし、人によってはラグマットを引いてみたり、棚を置いてみたりと創意工夫が見られます。

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何も知らずにすやすや眠るキロロくん

堕落する生活

やはり国公立大学ともあって、特段実家が太いわけではないため、みんな自炊を始めます。私も始めたいのですが、如何せん通電している物体が電気ケトルかPCしかありません。早くもCPUを発熱させて目玉焼きを焼くか、お湯で調理できる系のご飯を食べ尽くすか究極の二択を迫られています。

僕は後者を選びました。

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加えて、テーブルの横にベットがあるというのは心理的誘惑が大きすぎます。
先述したオンデマンド授業と相まって生活リズムは崩壊の一途を辿っており、わからん公式一個出てきたら授業受講を断念して毛布に転がり込み、ふとんぬくぬくサークルを結成しています。ひとりで。

4. 入学早々にTwitterでバズった

1.6万ふぁぼくらい、インプレッションは500万回程度です。
取り組んでいる内容としては至って適切なものの、如何せん言葉遣いがアレなものでツイートのっけから「筑波大学はカスなので」と見事に当局を挑発するような内容になってしまったことが非常に残念です。

バズってよかったなと思う点として、とりあえず名前が通じるようになりました。高校と同様にどうも~いなにわうどんです~的な自己紹介が通用するのはやりやすいです。

Yahoo!ニュースに載った

https://news.yahoo.co.jp/articles/44ec999a76b56a94051a6b4366cbcea99a9d105bnews.yahoo.co.jp

ねとらぼで記事にしていただいた際には、限りなくソフトな表現にして大学を蔑むような記述は控えてください・・とお願いしています。インターネットの論壇となりがちなYahoo!ニュースを隈なくチェックしましたが、そこまで批判的なコメントは見受けられなかったのでよかったです。

失言なくしてバズは生まれないというのも一理あるのですが、やはり、みんなでやさしいインターネットを追求していきましょう。

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Webメディアにおいては無関係な画像を挟み込むことで、話題を転換するという手段をよく見掛けます。写真は学食のカツ丼

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つくば駅です。引越し当日に親が手伝いに来てくれたのですが、帰り際に大学おめでとう!と言い残してくれたことが、実はかなり嬉しかったりします。
ちなみに終電が繰り上げの影響で、22:42のTXに滑り込まないと家に辿り着きません。早速この間終電を逃しました。

終電と「終」の文字がつくキーワードも出たので、この辺で・・・