マレーシアの文集

このところ大学の話題ばっかりだったので、久しぶりに。1年半が経ちました。


魔剤が身体に染みます。例によって〆切前夜、暗室でカフェインを嗜みつつクレイジーホワイトな原稿用紙と対峙しているわけですが――ちょうど一ヶ月前ですか、みんなと徹した、楽しい楽しいあの夜に思いを馳せながら。

40人程度の生徒が「英語大事、絶対!」と作文する中、この度 きゅうり・ずひこ・図書委員長・いなにわうどん・ なべの5人で「英語禁止マレーシア」なるクソゲーを実行してきました。折角なのでいくつかエピソードを。

【1日目】サイエンス生が美少女への転生を恒久の目標として掲げているのは広く知られた話です。その布石として、英語禁止という足枷を背負いながらも、成田空港のスタバで抹茶クリームフラペチーノというあたかも西洋っぽいシャレオツドリンクを入手しようと苦戦する一同。店員さん勘がいいんですねこれが。

スタバの人「もしかして、英語禁止ゲームですか?」
なべ「そうです、負けた人がジュースを奢ろうと...あっ

クアラルンプール国際空港に降り立つと悪名高き入国審査が待ち受けており、役人が犯罪者を覗くような視線で 質問を投げかけてきます。もちろん英語で。今年一番の満面の笑みを見せながら無論ガン無視。英語に乏しいジャパニーズを適当に装っていざ異郷へ...... マレーシア、その地は驚きの連続でした。

【2日目】本研修旅行の目玉イベントであるKYSですが、ガチで一言も声を発さず終わりました。まったく、世界の標準語たる日本語くらいは勉強してほしいものです。夕食では中華料理とタピオカを飲んでJKの仲間入りを果そうと......、ところがどっこい、天性のコミュ障とは恐ろしい。当時のツイートに状況説明はおまかせします。

「英語禁止が接戦を極める中でタピオカ買ってJK気分を味わっていたら......さんに話しかけられて(初) きょどって取り敢えずストローぶっさしたら抹茶が溢れ出して思考停止して『ティッシュティッシュティッシュ』 と連呼したため大敗を喫した ・・・タピオカうまい」

陽が落ちると日夜、みんなで集って夜を明かしました。総勢11人でみるトワイライト、なんだか青春っぽい。 人生で初めてエナドリを一日3本開けました、なんか社畜っぽい。余談ですが「徹夜明け、優雅な朝食 ウケるよね」と呟いた3日目の朝以来、現在に至るまでまともな朝食を摂っておりません。

【3日目】たのしかったです。おみくじが「昨年は幸運から程遠い一年だったよね~笑笑」と宣っていました。

【4日目】惜しまれつつも最終日。B&Sでは計画表を完全に無視して海外魔剤探しの旅に出ました。美味しいスイーツ類をたらふく摂取し、蓄積した睡眠負債も相まって最高にテンション↑↑な状態で不可思議な会話をひたすらに繰り返す。到底ここに書ける内容ではないので詳しくはTwitterで〜

結びにかえて。私は集団行動が苦手なので、中学の修学旅行で帰宅して開口一番「集団生活マヂ無理」と発したことは鮮明に記憶しています。しかしながら今回の研修旅行、予想を遙かに上回るかくも貴重な経験となりました。正直めっっっっっちゃ愉しかったです。あっ、人生捨てたもんじゃないな―― と思います。班員や友人にも恵まれました。みんなありがとう!

加えて多民族国家・マレーシアならではの寛容さにみられる、ダイバーシティに対する社会的理解の成熟についても感銘を受けました。日本社会でもこのような多様性が受容されることを祈念して、かくして2019年が終わります。

それでは、どうかマレーシアの想い出が、誰にとっても美しき追憶となることを願って……!